猛烈な台風には「キキクル」で命を守る
日本気象協会によると、猛烈な台風9号は毎時25キロメートルの速さで西へ進んでいて、10日の午後3時には沖縄の南に達する見込みだといいます。台風周辺海域および進路にあたる海域は、暴風や猛烈なしけに厳重な警戒をするよう呼びかけています。
このところの気象状況を思うと、私が育ったころの夏は30度をこえる日は数えるほどしかなく、最高気温が35度(猛暑日)以上の日は記憶にありません。今年から最高気温が40度以上の日は「酷暑日(こくしょ び)」と呼ばれ、熱中症リスクが極めて高い日を指し、地球の温暖化や寒冷 化は歴史の中で繰り返されてきたと思いますが、このように大きく変化する気象の経験はなく、何となく不安です。
昭和34年(1959年)の「伊勢湾台風」は、紀伊半島から東海地方を中心に甚大な被害を及ぼし、なかでも満潮時と重なって多くの水死者・行方不明者を出しました。日本へ接近すると梅雨前線や秋雨前線と重なり、暴風や大雨をもたらします。7月から9月にかけては台風の接近・上陸が多く、川の氾濫や土石流、がけ崩れ、地すべりなどの災害が発生しやすくなります。
現在では伊勢湾台風当時と比べ、台風の位置や進路の情報は格段の差がありますが、台風の進路を変更させるわけではありません。したがって⼟砂災害や洪⽔災害からの避難の判断基準は、遅くとも警戒 レベル4に相当する「紫(危険)」が出現した時点で、速やかに避難の判断をすることが重要です。
判断に迷ってキキクルで「黒(災害切迫)」となってしまうと、道路が冠⽔などで避難が困難な状況となり、命を守ることができなくなります。ことわざに「命 あっての物種」といいますが、何事も命があってこそ成り立つもの、命を最優先に考えるべきです。

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